こんにちは、代表の師岡です。
いつもイオンドクターをご愛用いただき誠にありがとうございます。
おかげさまで、イオンドクターは25周年を迎えることができました。
これまで支えてくださった皆さまに心から感謝申し上げます。
今日は、そんな私たちのこだわりのものづくり、そして25年の歩みについて、少しお話させてください。
25年前、乳がん手術後のリンパ浮腫に悩むお客様からこんなお声をいただきました。
「弾性ストッキングが苦手なので、締め付けないで、天然素材のものが欲しい。作ってもらえませんか?」
「締め付けない」「天然素材」──この2つを叶えることがイオンドクターのこだわりの原点となります。
私たちは何度も試作を重ね、そしてたどり着いたのが、今の少し不格好ともいえるこのモコモコした形のウォーマーです。
「締め付けない」「天然素材」──最初の挑戦
まずベースになるのは天然鉱物パウダー加工わた。
このわたを包む素材で最初に選んだのは、ナチュラルな生成色のコットンのシーチング生地でした。
この“天然鉱物パウダー加工わた”こそ、イオンドクターのあたたかさの源です。
11種類の天然鉱物を独自の配合でパウダー状に加工。
その鉱物パウダーが付着した中わた内で体温と反応し、輻射熱を身体内部まで放射することでじんわりあたたまるんです。
この中わたをふんだんに使い、3層構造(表地・中わた・裏地)で仕上げていました。
ところが、縫い合わせた部分は綿をガーゼで挟んでいるため生地5枚分。
まとめて縫っているため分厚くなり、肌に当たると「痛い!」という問題が発生しました。
「締め付けない」「天然素材」は実現したのに、着け心地が気持ちよくない。
これでは全く意味がありません。
そこで、着け心地の良さを追求するために、縫製方法を一から見直しました。
手間と時間をかけても、心地よさを
工程が増えること、コストが上がることを承知の上で、工場に相談。
何度も話し合いを重ね、最終的に手縫いの工程を加えることで、重なる縫い目部分を内側におさめることに成功しました。
どんなに忙しくても、手を抜かず、一点一点確かな技術で丁寧に仕上げてくださる工場の職人さんたち。
その誠実なものづくりに、今も私たちは支えられています。
これが、国内生産にこだわる理由のひとつです。
売れなかった日々と、そこからの進化
「締め付けないで天然素材で気持ち良い」──こうしてイオンドクターウォーマーができました。
でも、正直なところ、変わった形状のせいか、最初はなかなか売れませんでした。
そこで、ナチュラルな生成色のシーチング生地から脱却し、素材や色を見直すことに。
肌にあたる内側の生地には、やわらかいスムースやシルクを採用。
ナチュラルカラーだけでなく、色や柄のバリエーションも増やしていきました。
そうして少しずつ「これ、気持ちいいね」と言ってくださるお客様が増えていったんです。
お客様の声に一つずつ耳を傾け、改良を重ねていく──
その積み重ねが、今のイオンドクターを形づくっています。
イオンドクターの“裏側”を、ちょっとのぞいてみてください
お手入れのときにウォーマーを裏返してよくみると、イオンドクターのこだわりが見えてきます。
・裏地がオーガニックコットンの「LOCウォーマー」
・裏地がやわらかいコットン天竺の「柿染ウォーマー」
・裏地が肌あたりなめらかなシルクの「CSウォーマー」
どれも「肌にあたる部分こそ、いちばん大事にしたい」という想いから生まれたものです。
最初は少し抵抗があったお客様も、使ってみるとその心地よさに驚かれ、自然と笑顔に。
その笑顔に、私たちも支えられて25年が経ちました。
これからも、“心地よさ”とともに
これからもお客様の声に耳を傾け、より心地よいウォーマーをお届けできるよう、改良や新商品の開発に努めてまいります。
さらに、使い古したウォーマーを土に還す取り組みも実施していこうと考えています。
そしていつか──
**「誰もが人生で一度は手にする商品」**になることを目指して。
25年の歩みの中で、たくさんの出会いと笑顔に支えられてきました。
これからも、心と身体をやさしく包みこむイオンドクターでありたいと思います。